住民が健康に暮らせるために、保健師の仕事内容は幅広い

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住民が健康に暮らせるために、保健師の仕事内容は幅広い

「公衆衛生管理や健康管理」が主な役割である保健師。多くの場合、看護師にとっての仕事の対象は病気の患者であることに対して、保健師の仕事の対象は必ずしも病人とは限りません。公衆衛生管理や健康管理とは、具体的にどのように進めているのでしょうか?今回は、保健師の仕事内容を見てみましょう。

保健師の活躍の舞台はさまざま

保健師が働くフィールドはいくつかあり、その場所によって「産業保健師」「地域保健師」「学校保健師」などに分けられます。

健康の維持のためには、病気にならない生活や習慣づけ、伝染病やアレルギーなどの観点では衛生管理や衛生教育もとても大切です。また、高齢者の疾病予防・けがや寝たきりの予防も重要な課題です。保健師は専門的知識を生かした、「調査・分析・計画立案・実行」のプロセスを通して、これらの目標達成に向けた働きをしています。

健診・レセプトから地域の保健問題を見出し、解決に向けた動きをする

「地域保健」を例に挙げて見てみましょう。多くの場合は市町村で働く地域保健師。

地域健診を定期的に実施し、その結果から情報収集し、健康保健面での問題傾向を分析します。情報収集の手段はレセプトから行うこともあります。疾患名や処方薬などが記載されているレセプトは、健康面での問題傾向が見えやすい大きな情報源。問題を分析したら、保健計画を立て、市町村の保健サービスへとつなげていきます。

例えば、夏になると特に胃腸炎が増えることが分かれば、夏が始まる前に手洗いや食品の取り扱いなどの教育を行ったりします。

また、必要に応じて、家庭への介入を行うこともあります。引きこもり、乳幼児虐待のハイリスク家庭、アルコール依存症、認知症など、保健上の問題を抱えていそうな家庭があれば、適宜訪問して話を聴いたり、使えそうな社会資源を紹介したりして、問題発生の防止や解決を目指します。

地域保健師の関わる対象は赤ちゃんからお年寄りまでと幅広く、仕事内容も健診を行うだけではなく、そのあとの保健計画立案から実行、そして望ましい結果へつなげるべく、さまざまな仕事をしているのです。