さまざまな種類がある保健師、その共通した役割とは

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さまざまな種類がある保健師、その共通した役割とは

保健師は働く場所によって「地域保健師」「学校保健師」「企業保健師」などに分かれています。これらの働き方の違いとはどのようなものなのでしょうか?そして、どの職場にも共通する保健師としての役割について考えてみたいと思います。

保健師いろいろ、それぞれどう働いているのか?

「地域保健師」の職場は市町村(区役所や役場)です。地域の住民が保健活動の対象であるため、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代がいる点と、不登校や認知症などの多様な保健的問題があることが特徴です。妊産婦さんへの保健的関わりを行うこともあります。

例えば早期からの関わりを通じて、乳幼児虐待リスクの高い母親や家庭環境を見い出し、適宜介入を行うことで虐待を未然に防ぎます。

学校で子供たちの健康を守る「学校保健師」。子どもにけがは付きものですが、けがや体調の悪い子どもの処置を行います。健康診断を定期的に実施し、成長や発達に問題がないか、集団の中で発生している疾患はないかなど、保護者への報告やアドバイスを行います。

特に思春期あたりでは、教室に戻ろうとせず保健室のベッドで休んだままという子どももいます。身体に問題がなければ、心理面に影響を及ぼす問題(事件・家庭環境など)がないのか観察し、話を聴き、どのように接することで心の問題を解決できるのかを考えます。周囲や保護者とも協力して、子どもが立ち直れるように関わります。

そして、「企業保健師」は会社の従業員を対象に保健活動をしています。健診ではメタボや生活習慣病などがないかをチェックし、疾患の早期発見に努めます。従業員の年代や健診結果などから保健問題の発生傾向が予測できる場合は、それを予防するための教室や啓発活動などを実施します。

また、企業保健師の仕事の特徴に、心を病んだ従業員への対応があります。就労時間数は問題ないのか、仕事の状況はどうかを調査して産業医につなげます。日々従業員と顔を合わせるのは保健師なので、「ちょっと様子がおかしいな」と気付いて声をかけることができるといいですね。

集団が健康に過ごせるよう、専門的な視点と技術で保健ケアを行う

保健師は対象とする集団によっては、それぞれの持つ背景が異なるため、問題点も異なります。しかし、共通して言えるのは「集団が健康に過ごせるように気を配り、調査や分析も行って、専門的な視点でケアプランを立案する」こと。疾病予防と健康管理が共通した役割だといえます。