憧れだけでは務まらない!救急室看護師の役割とその現実とは

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高度救命救急センター

重症度によって施設が分類分けされている救急医療

瀕死の重傷で運ばれてきた患者を医師・看護師などが協力してテキパキと処置を行い、懸命な治療の甲斐あって患者は命を取り留めた―というのは、救急センターを舞台にしたテレビドラマでよくあるシナリオ。毎日がドラマなのではないかと憧れている方も多いかもしれませんが、実際の現場はどうなのでしょうか?

日本の救急医療は、その重症度によって一次から三次に分類されています。具体的には一次救急は入院の必要がない軽症のものだが家庭での手当てが難しい患者を診ます。二次救急は入院が必要な患者、三次救急は最も重症度が高く「生命の危険性」がある患者を受け入れています。三次救急は特に「救命救急センター」と呼ばれ、人工呼吸器などの最新の医療機器もたくさん稼働しています。病院によっては更なる高度医療を取り入れているところもあり、まさしく「命の現場」なのです。

トリアージや家族のケアも必要な救急看護師

救急室看護師の役割とは何なのでしょうか。診療の補助や患者の観察・処置、ADL援助など、一般病棟と同じ業務を行いますが、大きく異なる点といえば、施設のレベルによっては複数の意識不明の方のケアを行わなくてはならなかったり、急変や臨終に立ち会わなくてはならないところかもしれません。

心筋梗塞など、急激な発症で予後が良くない疾患があります。患者が救命の甲斐なく死亡してしまった場合は、残された家族は現実を受け入れるのが困難でしょう。救急室看護師は家族のこころのケアにも配慮する必要があります。

また診療科の特性上、救急搬送の連絡は直前にならないと来ないので、患者の数や忙しさが読みづらいかもしれません。さまざまな疾患や重症度の患者が来るので、トリアージを行って優先順位をつけながら確実に対応していく必要があります。

いかがでしょうか?救急は何次対応の施設かによって、忙しさや業務の特徴が異なるといえます。急な病気で困った時、夜中に子どもが熱を出した時など、救急室は病める人にとってとてもありがたい存在ですよね。