脳外科で求められる人間力と観察力、そして看護師の役割とは?

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脳外科看護師

急に倒れて寝たきり・・というケースも多い脳外科疾患

脳外科疾患で多い脳梗塞やくも膜下出血。これらの病歴で多いのは「急に自宅で倒れた」というものでしょう。その他、不慮の事故などが原因で急激に動けなくなったり意識障害が出るケースが多いのが、脳外科疾患の特徴です。

救急入院で処置やバイタルチェックなどで忙しい看護師。しかし、「大事な人がいきなりこんな状態になってしまった事実を受け入れられない家族」がそばにいることも忘れてはいけません。麻痺が残って、これから長く続く介護生活について不安な方もいるかもしれませんね。ご家族に対する精神的フォローは脳外科看護師の大切な役割のひとつなのです。

看護内容は急性期・慢性期によって異なります。術後はきめ細やかな観察や適切な処置により、一日も早い回復へ導くことを目標に看護を実施します。

慢性期に入った患者に対しては、麻痺や意識レベルにもよりますが、リハビリが順調に進むように働きかけます。必要に応じて介助を行い、患者が日常生活範囲を広げられるよう関わっていきます。自分の障害を受け入れられず、自暴自棄になる患者がいるかもしれません。患者の不安やストレスのはけ口となるよう、話を聴くことも看護師の役割のひとつです。

歩行可能な意識障害患者に対しては、安全管理も重要。病院からの脱走、転倒などを防ぐために、チームで目を光らせて患者の安全を守る必要があります。

意識レベルが戻らずベッド上での生活を強いられる方もいるでしょう。看護師は点滴の管理や食事、排せつなど様々なケアを行います。嚥下障害がある場合は経管栄養や胃瘻が導入されているかもしれません。合併症予防を念頭に日々のケアを行います。

このように、脳外科では家族に対するケアが特に求められる科であり、そして患者のステージによって必要とするケアレベルが幅広いことが特徴です。脳外科看護師の与えられた役割もとても幅広いのです。

家族や患者に頼られる

脳外科疾患では、多少の麻痺が残って慢性化することが多いため、家族や患者との関わりは長いものとなります。色々相談されたり頼りにされる場面が多いでしょう。

高度な医療知識が必要とされ、現場では緊張を強いられる場面が多い脳外科ですが、頼りにされるとまた頑張ろうと思えるかもしれませんね。